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平成17年度のハートフル企業大賞でのご挨拶内容
前回のエントリでもご案内した「大阪府ハートフル企業大賞」の受賞式での挨拶内容をご紹介します。
このたび、平成17年度のハートフル企業大賞をいただき、ありがとうございました。大阪府をはじめ、各関係者の皆様方に心より御礼申し上げます。
私どもの会社は、ビルメンテナンスを業務としており、もともと、高齢者や障害のある方たちによって支えられてきました。
4年ほど前に、大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合(エル・チャレンジ)からの、清掃の訓練を習得した、重度の知的障害者の方の雇用がきっかけとなり、「人とすべての環境とのつながりを大切にした社会づくり」を目指して、会社の取組みとして、「障害者雇用」をまじめにすすめて参りました。
重度の知的障害者と聞くと、たいていの方は、本当に仕事が出来るのか、何かトラブルを起こすのではないか、と不安に思われることでしょう。私どもも、最初はそうでした。しかし、実際に働いていただくと、それはただの先入観にすぎませんでした。
確かに、ジョブコーチをはじめとする支援者、ご家族の方たちと、障害特性に応じて配置を考えたり、役割分担を変更したり、作業道具を改良したりと、何度もケース会議を行い、連携を図って協力し合わなければ、職場での定着は難しいですが、それを乗り越えたら、健常者の方たちとなんら変わりはないのです。そのために、社員一人一人の意識が高まり、社内に活気が溢れ、社会のためにはじめたことが、会社のためになりました。
ある日、私どもの社員のひとりが、こんなことを言ってくれました・・・
その日、私は知人と待ち合わせをしていたのですが、約束の時間になっても連絡もなく、いっこうにくる気配がありませんでした。その知人は、もともと少し時間にルーズで、私は「また、遅刻?」と思いながら、イライラしていました。そのとき、その社員が私に「そんなにいらいらしなくても、それが彼の障害特性と思えば、仕方ないですよ。」と言ってくれました。妙に説得力がありました。
もともと、障害者、健常者といった、「区別」はナンセンスなのかもしれません。障害のある方は、ただ障害特性があるというだけですし、それなら健常者でも人それぞれ、個性があり、優れたところもありますが、苦手なところもあります。
その人の苦手なところを指摘して、批判しても、なにも生まれないですよね。この人はここが苦手だから、じゃあ何をしてもらおうか、何が向いてるのかを考えるほうが、明らかにプラス思考ですし、会社にとっても有効な力を確実に得れる訳です。
障害があっても無くても、自分の能力が発揮でき、社会に役立ちたいという想いは誰しも皆、共通しています。「ハンディを乗り越える」という言い方をよくされますが、乗り越える必要などありません。ハンディと共に歩み、安心して働ける柔軟な職場づくりが、最も重要であると考えます。
このたびの、ハートフル企業大賞の受賞は、私どもの会社にとって、大変名誉なことであります。いままで取組んできたことが、このような形で評価されたことは、会社全体で喜びを共有でき、大きな励みとなり、社員一人一人の意識の向上につながっていくことと確信しています。この名誉を私どもの「社会的責任」として心にうけとめ、社内、社外を問わず、いつも「人を大切に想う」気持ちを、持ち続けていきたいと思います。
投稿者 bikoh : 2005年09月13日 13:42
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